老人ホームの賢い選び方

老人ホームと一口に言ってもさまざまで、一人ひとりの高齢者に合った老人ホームを選ぶためには、選ぶポイントについてチェックすることが必要です。まず、老人ホームの利用者に対して十分な人数の介護職員が確保されているかという点が、重要なポイントだと言えるでしょう。普通は利用者3人に対して介護職員1人で介護できる体制をとっておくことが必要になります。この基準を下回ると、事業所の介護報酬が減額されるのです。特に夜勤の介護職員の数について調べておかなければなりません。職員に過度の負担が生じ無いように、利用者2人に対して介護職員1名の割合で人員配置を行う優良な老人ホームもあります。

さらに、介護職員の中で有資格者がどれほど占めるのかも重要な点と言えるでしょう。身体介護を行うには、原則として介護福祉士や介護職員初任者研修といった介護の専門資格が必要なのです。また、現場の職員に看護師などの医療スタッフが常勤で働いているかどうかもチェックしましょう。身体の弱い高齢者を入居させる老人ホームには、看護師や医師のいる時間が長いほど安心です。そして、食事についてもきちんと調べておくことが大切です。

入居者にとって食事は日々の楽しみであり、栄養のバランスの良い食事を摂ることは健康維持にも繋がります。メニューが豊富であるかという点や、健康面など個別の事情に応じた内容の食事を提供してくれるかの点についても、事前に聞いておきましょう。老人ホームで食事を作っている場合は、管理栄養士の指導の下に調理されているかを確認しなければなりません。こうしたポイントについて入居前に確認してから入居することが、老人ホームの賢い選び方と言えます。

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